上水道を民営化⁉水道法改正案

上水道が民営化されるかもしれません。

上水道を民営化⁉改正水道法成立へ

現在の上水道は、各市町村の自治体が運営管理しいています。その運営権を民間企業に委託する「コンセッション方式」の推進を盛り込んだ水道法改正案が5日に可決する見込みです。

コンセッション方式とは

行政が公共施設などの資産を保有したまま民間企業に運営権を売却または委託する民営化手法の一つ。民間のノウハウを生かして経営を効率化できる?メリットがあるとされる。

現在 日本の水道事業が抱える問題

  • 日本の水道事業は市町村の自治体が運営を管理しています。全国に1400弱の自治体があり非常に効率の悪い運用をしている。
  • 水道事業職員の高齢化と人員不足。公的機関という性質上、経験豊富な民間人を雇い入れる事が困難で技術継承が難しい
  • 老朽化した水道管の更新費用の捻出が困難。
  • 人口減少に伴い各自治体での水道事業による収益が悪化する事により、既存の水道事業を維持する事が困難になる。

などがあります。

上記の事から

老朽化した水道管の更新費用や人口減少による収益悪化で、このままでは現状の水道事業を継続できない為に新たに民間企業の力を借りて水道事業を立て直そうと考えた法案だという事です。

民営化する事で起きる問題点

  • 人口減少して収益が悪化している所に民間企業が参入するのか?人口増加または推移している所にしか民間企業が参入しないのでは?
  • 他の業種と違い、民間企業に委託したら競争が起きない。水道管は、1つの為に各自治体から委託された民間企業の1社のみが独占できてしまう。
  • 水質などが悪化しないのか?現状の水道事業の水準を維持していけるのか?
  • 料金が高騰しないのか?

などがあります。

民間企業は、利益を優先します。それは当たり前のことです。企業ですから。企業は同業種の他の企業と競争する事によりサービスの向上や料金の値下げなどで他の企業よりも差別化して生き残ろうとしています。そんな中でその業種を独占していたら競争など起こりません。
顧客が固定されていればサービスを向上させようとも思いませんし値段も下げようと思いません。顧客が逃げていきませんから。最低限の運用管理さえしていれば、問題ないわけです。その様になるのは、目に見えています。

コンセッション方式により20年などの委託期間を定めて運営を委託する見通しの様ですが、委託された民間企業はその20年は安泰です。当然、行政もしっかりと運営できるか調査はすると思いますが。仮に委託期間中に民間から公営化に戻したら違約金が発生します。

自治体は水質などのモニタリング調査で管理するみたいですが、モニタリング調査の結果それを改善するのは民間企業です。改善する為に〇〇円掛かると言われればそのまま言いなりになるでしょうし、その為に水道料金を上げざるを得ないかもしれません。

技術の継承の観点からみても技術を蓄積するのは委託された民間企業であって各自治体ではありません。委託期間が終わり仮に他の民間企業に変わったらまた一からの技術だと思われます。

個人的見解

現状のままの水道事業ではいけないと思います水道管の老朽化は、激しく至急対策しなければいけない事だと思います。その為に水道料金が上がる事もしょうがない事だと思います。

各自治体単位での運営に問題があるのかもしれません。人口が減少して収益が下がる地域もあれば人口が増加もしくは推移して収益に影響ない地域もあります。元からの水源が綺麗、汚い等の違いや寒い地域、暖かい地域と各場所により水道事業の問題は様々だと思います。

その問題を自治体単位で運営管理する事が無理なのかもしれません。都道府県単位もしくは、国が助け合わなければいけないのではないかと思います。

もしかしたら政治家等の利権がらみなのかもしれません。

蛇口をひねれば安全安心な水が出てくる時代は、終わりを告げるのか⁉んなことにならない様にしなければいけません。個人個人がしっかりと考え発言できる世の中になる事を願います

その様な法案が今日可決する見込みです。可決されました。