バンタムMGLのメンテナンス 半年間使用後のマイクロモジュールのグリス切れは?
約半年間使用した「バンタムMGL」をメンテナンスしてみようと思います。
釣行後のメンテナンスは「ベアリングにオイルをさす」ぐらいしかしていません。
今回は分解して清掃&グリスアップをしたいと思います。
バンタムMGLの分解 清掃&グリスアップ
使用道具
- アルミトレー
- 精密ドライバー
- IOS-01PRO オイル
- IOS ギアグリス
- パーツクリーナー
これらを使用してメンテナンスします。
特にアルミトレーがあると分解した順番に並べることが出来て便利です。
分解作業&清掃
まずハンドル側を分解していきます
ハンドル⇒スタードラグ部品と分解していきます。ドライブギア座金(ワッシャー)の向きに注意が必要です。( )となる様に組み付ける必要があります。
分解していった順番にトレーに乗せていくと組み立てるときも分かりやすく間違いが少なくなります。
ダイヤルケース側を取り外します
ダイヤルケース⇒スプールを外します。スプール側から3本あるボルトを外します。
3本あるボルトは長さが違います。フロント側から小、大、中と大きさが異なります。
3本のボルトを外すとハンドル側の本体ケースと本体フレームが分離できます。
ドライブギア&ピニオンギア周りの清掃
ケースとフレームが分離出来たらメインギア周辺が見えてきます。
ドライブギアとピニオンギアを取り外します。
バンタムMGLはマイクロモジュールギアを搭載しております。
ドライブギアとピニオンギアのギアの歯がすごく細かくなっております。細かく嚙合わせる事でギアノイズを減らす事が出来ます。
巷では「マイクルモジュールギアは、グリス切れが速い」と言われています。
このバンタムMGLも購入後すぐ分解しグリスアップしました。それから半年後の分解です。
ドライブギアを見てみるとやっぱりグリスが切れかかっている感じがします。
雨天時の使用はしていません。釣行回数は3h~8hぐらいの釣行(使用)を6回ぐらいしています。
使用感で「シャリシャリ」などという音は出ておりません。若干のハンドルを巻いた時の軽さ(悪い意味で)を感じるようになったぐらいです。
ドライブギア裏側もスタードラグ座金との摩擦で汚くなっております。
ドライブギアを清掃します。歯が細かい為に歯ブラシを使うと清掃しやすいです。
ピニオンギア周辺もグリスが汚れているので取り除き清掃します。
ドライブギアシャフト周辺も分解
ドライブギアシャフト固定板のボルトを2本を外します。それとウォームシャフトギアを止めているEリングを外します。
Eリングは、とても小さいので飛ばさない様にマイナスの精密ドライバーで梃子の原理で取り外します。
ドライブシャフトの末端にベアリングが付いております。こちらを清掃&オイルをさし直します。
ウォームシャフトのブッシュはカスタムでベアリングに交換しております。こちらも清掃&オイルをさし直します。
ウォームシャフトギア周辺も汚れているグリスを取り除きグリスアップします。
クラッチ機構周辺の清掃
クラッチ機構のグリスは汚れていなかったので軽く取り除いてグリスアップしました。
分解した逆の手順で組付け
ウォームシャフトギア⇒ドライブシャフト⇒ドライブギア⇒ピニオンギアと組み立てていきます。
この状態でドライブギアにグリスアップしていきます。細かな歯一つ一つにグリスを塗る感じでグリスアップしていきます。一通り塗り終えたらドライブシャフトを手で回し馴染ませます。
その後目視確認してグリスが馴染んでいるか確認します。
後は、ケースとフレームを3本のボルトで組み付けてハンドル側を組み付けて行きます。
冒頭でも書きましたがドライブギア座金が( )となる様に気を付けてください。
スプール⇒ダイヤルケースを取り付けます。
最後にグリスやオイルを馴染ませるために適度にハンドルを回転させてください。
自分は、煙草を吸いながら5分程回し続けています。
グリスとオイルが馴染んでくると素晴らしい巻き心地の「ヌルッと」した質感になります。
分解⇒清掃⇒組付けで今回1時間30分ぐらいです。
※分解が自信のない方はやらない方が良いと思います。自信のない方はメーカーにメンテナンスを出してください。
分解&清掃 グリスアップを自分でやってみようと思う方は自己責任でトライしてみてください。バンタムMGLは分解しやすい機種ですので、一つ一つ分解した部品をトレーに並べておけば組み立て時に間違わずにできます。
バンタムMGLの分解&清掃は使用頻度にもよりますが半年に1回は必要だと思います。